Saturday, August 19, 2017

★初成功★ 天ぷらは薄力粉 (cake flour) を使うのがポイントだった


先日から初めた天ぷら。フリッターになる原因は小麦粉の種類にありました。

より正確には、小麦粉に含まれるグルテンの量。スーパーによくある all-purpose flour は、いわゆる中力粉でグルテン含有量が 8-11%ある。これは多すぎ。
  • Bread flour: いわゆる強力粉。12-14%
  • All-purpose flour: 中力粉。8-11%
  • Pastry flour: パイ生地などお菓子向け。8%
  • Cake flour: 薄力粉。Pastry よりさらにグルテンが少ない。7-8%

Cake flour
 を使うのが正解でございました。Softasilk


このパッケージに、白い粉が入っているとは想像ができない。てっきり Red Velvet Cake やチョコレートケーキのような赤か茶色い粉が入っているケーキミックスかと思っていた。






今日の天種
  • 海老 (Costco)
  • ぶたにく
  • ししとう
  • なす
  • にんじん
  • しそ
  • しいたけ
  • えりんぎ
  • かぼちゃ
  • さつまいも









てんぷら近藤さんの本を教科書にしております。
衣は、卵2 + 水 1,000ml + 小麦粉で濃度調整。







Sunday, July 2, 2017

銀座遠音近音 (ぎんざおちこち) | 銀座にある広島県のアンテナショップ




瀬戸内海の幸を堪能できるレストラン。ランチ、ディナーに対応。
予算: 7700 - 12100 円 (食事)


東京都中央区銀座1-6-10
銀座上一ビルディングB1F
https://www.ginza-ochikochi.com/
















 

Sunday, April 30, 2017

Ribeye ステーキとワイン, Monte Bello 1982 と Chateau d'Yquem 1994

Ribeye ステーキを愉しむ会。

添えには、じゃがいもを丸ごと茹でて、オーブンで 2 時間焼いた特製ロースト。






今日のワイン

  • Ridge, Monte Bello, 1982
  • Ridge, Santa Cruz Mountains, 2004 (現在 Estate Cabernet Sauvignon)
  • Williams Selyem, Pinot Gris, 2016
  • Tablas Creek, Esprit Blanc de Tablas, 2014
  • Chateau d'Yquem, 1994
Monte Bello ’82 は、飲み頃のピークが過ぎていてちょっと味が抜けていた感じがした。安かった理由がこれだわ。ただ bottle aging すればいいものではない良い教訓でした。

Chateau d'Yquem がすばらしかった。これは今日のあたりです。



 

Wednesday, March 8, 2017

アメリカ理系大学院留学への準備の体験談

 

ここで紹介するのは、大学院生として留学するための体験談です。

留学と言っても、学生として入学する他にも、語学留学、客員研究員やポスドクなどがありますが、それらは私は経験したことがないのでカバーしません。

僕が Stanford へ入学したのは、2002 年(2009 年に Ph.D. 取得) なので、特にテストなどの内容が古い場合がありますが、追ってアップデートできたらと思います。

 このポストでカバーする主な内容です:
[1] 留学のスタイル様々
[2] いつ留学するか
[3] 理系大学院への応募に必要な書類とテスト
[4] 専攻選びについて


[1] 留学のスタイル様々 


まず、「留学を希望しています!」という人たちから、よくある質問としては、

  1. 大学院へ入学する 
  2. ポスドクとして研究する 
  3. 客員研究員として滞在する 

のどれがよいか、ということです。

私には 1. しか考えられなかったので、意外ではありますが、1-3 のオプションは比較の対象にならないくらい異なります。 結局何がしたいかによるはずなのです。 

1. なら、自分が勉強したいことを本気で勉強しにくる

2. なら、既に Ph.D. を持っていてさらに研究し成果を上げたい、

3. なら、一定期間日本国外でちょっと勉強/研究しながらアメリカ生活の雰囲気を体験したい

で 1-3 に自明に決まるはずです。 

ポスドクは、Post (後の) Doctorate の略ですので、Ph.D. を取得した人たちのためのキャリアパスです。こちらはより専門的な研究者や、教授職を目指す人たちのコースです。いわゆる客員研究員 (Visiting Scholar) とは基本的に大学に滞在費用を払えば誰でも出来、本人は経歴に箔がつき、受け入れる大学としては美味しい商売です。大学側は特に成果について要求事項もありませんし、全く持って本人の責任と自由です。

個人的な見解として、本気で学ぶなら、学生またはポスドクとして留学するべきです。コミットメントのレベルや得られるものが全く違います。もしすでに博士号を取得している場合だとポスドクですね。修士号をすでに取得していて、違う専門の修士号や博士号を取得するために留学するというパターンも全く普通に行われています。

アメリカでの留学気分を味合うだけなら、客員研究員でもよいのではないでしょうか。が、どうせ留学するなら学生としてコミットをお勧めします。


[2] いつ留学するか 


いつのタイミングで留学するかですが、理系大学院、とくに修士課程では (MBA などと違って) 職務経験は特に問われませんので、学士号取得後にすぐに入学できます。アメリカ人でも、留学生でも割と少なくないパターンです。

もちろん職務経験を経た後、さらに勉強するために、企業派遣やいったん会社を辞めてから大学院へ入学するのもポピュラーです。働いた後に、自分が追求したい分野が出てきたり、さらに専門的な知識をつけてキャリアアップをしたいという人たちが多いですね。 

繰り返しになりますが、ポスドクをするなら、既に博士号を持っている必要があります。ポスト•ドクターですので。

客員研究員は、博士号なくてもできますので、いつでも(お金さえ大学に払えば席をもらえます)。 

僕自身は、学部が終わったら大学院へ進むと決めていて、「アメリカの理系大学院は特に自分で授業料を全額払わなくても卒業できる」という噂を聞いたのと、日本の大学は多かれ少なかれレジャーランドだなと感じたので、大学1年次には直ちにアメリカの大学院へ進学する目標を立てました。


 [3] 理系大学院への応募に必要な書類とテスト 


大学院の応募に必要な書類です。

  1. GPA (Grade Point Average) 
  2. Statement of Purpose 
  3. Letters of Recommendation 
  4. GRE (General Test, Subject Test) 
  5. TOEFL  


上記は一般的な Requirements ですので、各学校、学科では微妙に異なります。とくに GRE で、Subject Test が必要だったりすることがあるので要注意です。詳しくは、各学校のホームページで「Admissions」といったページを探し、「Application Requirements」といったページを探してください。15 年前に Google が今くらい発展していればどんなに資料集めが楽だったろう。。。 


合格の判定の点数配分としては、1 が 25%、2,3 で 50%、4 が 25% くらいという話をどこかの Princeton Review とかのセミナーで大昔に聞きました。 

無論数値にはばらつきはあるものの、割合信頼性の高い割合かと。 日本で受験というとテストのスコアを競うものが一般です。

アメリカでの入試 (?) は、テストは 25%で、残りは日々の勉学の活動がものをいう書類選考です。書類自体の準備は、6-12 ヶ月あれば十分ですが、そのための準備(エッセーの内容、GPA の数値) は大学入学時くらいから、始まっているといっても過言ではないでしょう。社会人経験を積んでからの場合は、職務内容も重要になります。

それぞれの Requirement の簡単な説明です: 


GPA 


Grade Point Average という学校での成績の平均値です。A = 4.0, B = 3.0, C = 2.0 と単位数をかけ、取得単位数で割ります。オール A で、4.0 になります。A+ は、4.3 になりますので、神童な人は、GPA が 4.0 を超えています。例え、GPA が 4.0 でも入学は保証されず、エッセーや推薦状の内容、学校の方針など様々な要因を基に判断が下されます。逆に、GPA があまりよくなくても、留学を諦める必要はどこにもありません。 僕はちなみに、学部の平均は 3.7 くらいだったと記憶しています。やはり、フランス語や一般教養の不出来が足を引っ張ったようです。機械工学の専門教科は、わりと 4 近くあったかと。。。


Statement of Purpose 


いわゆるエッセーと呼ばれる、大学院進学の目的を論理的に述べた作文です。非常に大事なものですので、万全の準備をしたい書類の 1 つです。 


Letters of Recommendation 


推薦状です。大学の指導教官などから、3 通用意します。通常、3 つのうち 1 つは必ず、Academic background を持つ人からもらうようにという指定があります。


GRE (General Test) 


統一テストです。Verbal, Quantitative, Analytical の 3 つのセクションから構成されるテストです。Quantitative は数学の試験でレベルとしては、数 I, II 程度です。問題さえ理解できれば満点近くとれます。Verbal はアメリカ人(ネィティブスピーカー) にとっての国語の試験です。日本人がセンター試験の国語で全員が良い点取るのはなかなか苦労するように、留学生にとっては難問すぎるテストです。そういう理由で、留学生の点数はあまり期待されていないとかいう「噂」は聞いたことがあります。逆に、GRE で良い点数を取って留学中の学費と生活費を学部から支給される特待生に認定されたという人も見たことがあります。


TOEFL 


留学生は必須です。各学校が要求する必要最低限のスコアはクリアすればよいかと。GPA、エッセー、推薦状が良くても、TOEFL で足きりされるのでがんばって取ってください。(MIT, GIT は足きりされてしまいました。。。) これまた噂ですが、合否の判定だけだと、足きりに使うのが目的とも聞いたことがあります。もちろん、入学時点で Financial Aids をゲットするためには、良い点とった方がベターです。


[4] 専攻選びについて 


アメリカで生活していくと、多かれ少なかれ数年間働きたいとか、ずっと長く住んでみたいなと思う人が多いです。

日本人は、アメリカでは、外国人(お客)という立場上、自分の国ではないわけですから、ビザの取得は必須です。たまたま生まれがアメリカだったとか、両親が昔グリーンカードをとったとかいう特殊事情以外では、F ビザ (学生ビザ) から H (就労ビザ、特殊技能労働者) を取るのが常套手段だと思っています。駐在で滞在する場合は、E, L というオプションが一般的ですが。H を取るには、理系の学問、いわゆる STEM (Science Technology Engineering Math) を専攻するのがやりやすいですね。H ビザは本来、アメリカ市民の中ではどうしてもできない高度な知識、経験、技能を要求する仕事があり、止むを得ずして優秀な外国人を雇用するためにあるものです。STEM 専攻にすると、卒業後の進路のオプションが広がります。

H ビザは、好景気の影響もあり、近年取得が大変ですが、Academic Inssitute で働く(教授や研究者など) と、H ビザも Quota や応募開始時期の制限などがなくなるんじゃなかったかな?

というわけで、アメリカで勉強して、働く経験も積みたいと思うなら、迷わず理系 (STEM 系) を専攻すべしです。


[5] おまけです 


合格 


  • Stanford University 
  • University of Michigan 
  • Perdue University
  • Rensselaer Polytechnic Institute (RPI) 


不合格(TOEFL の点数のために審査保留) 


  • Massachusetts Institute of Technology (MIT) 
  • Georgia Institute of Technology 





実際の準備のタイムライン 



  • 1998.3 東大(前期)、東工大(後期)ともに不合格。浪人したくなかったし、早く大学レベルの勉強がしたかったしで、早稲田理工学部機械工学科に入学。 (逆に東大へ入学していたら、現状に満足してアメリカへ留学しようとは思わなかったかもしれない。人間万事塞翁が馬ですな。) 
  • 1998.4 大学入学したすぐくらいに大学院留学を決意。 (途中いろいろ各大学の HPを見たり、GPA をなるべくよくするよう勉強。だが、一般教養とフランス語などなどはぎりぎりパス。) 
  • 2001.3 4 年に上がると同時くらいに本格的に資料請求や応募先を考え始める。TOEFL も 2, 3 ヶ月に 1 回受験 
  • 2001.9 MIT, Stanford, Caltech へ訪問。MIT、Stanford を訪問し、Caltech へ向かう時に 9.11 テロのため空港、高速道路封鎖。San Francisco で 1 週間程立往生になり中止。 
  • 2001.10 GRE を受験、結局 1 回受けただけ 
  • 2001.11 エッセー、推薦状を仕上げ 
  • 2001.12 応募書類をすべて提出 
  • 2002.1 University of Michigan, Perdue, RIP から合格通知。GIT, MIT は前述のように TOEFL スコアの再提出をしたらよいと促される。 
  • 2002.3 Stanford から結果が未だ来なく、問い合わせ。紛失のため再提出。 
  • 2002.5 Stanford から合格通知を受け取る。 
  • 2002.7 渡米 


いろいろな局面で運がよかったなぁと思います。応募のためのテストや文書作成の準備は大体 9 - 12 ヶ月前から始めたという感じです。


よく聞いた都市伝説



  • 有名校はテストスコアを満点(近く)とらないといけない。 
  • コネがないと入れない。
いずれもガセネタです。

Sunday, January 15, 2017

ラムチョップとステーキ

 

焼き物 3 種を食べる会。

  • ラムチョップ
  • Tri Tip (トモサンカク)
  • ポークチョップ






ラムチョップのマリネ液。




Sunday, December 25, 2016

手羽塩とTri Tip ステーキ | Xmas ディナー



めずらしく Xmas に食事会。

Tri Tip がいい感じの色に焼けました。

メニュー
  • 焼き野菜: ソーセージ、にんじん、芽キャベツ、オレンジ、ズッキーニ
  • 手羽塩
  • Tri Tip
  • じゃがいものオーブンロースト
  • 焼きおにぎり








Friday, July 8, 2016

とんかつの作り方 v2.0 (2016 年版)



とんかつ作りを始めて、2 年半くらい経ちました。これまでに、概算で 500 枚は揚げたかも。とんかつの作り方は、以前にも書きましたが、途中経過で様々なコツが色々とわかってきましたので、現時点で再現性よく安定して美味しく揚げるための方法をまとめてみたいと思います。 温度は「摂氏」で説明しています。

[材料]

  • 豚肉ロース 厚さ 2 - 2.5 cm
  • 小麦粉
  • 卵 (肉 2 枚に対して、1 個程度)
  • パン粉 (市販品、アメリカにあるスーパーでも “panko” として普通に買えます)
  • サラダ油 1.5 リットル
  • 食パン、フランスパンのスライスなど、4 - 6 枚

[準備 1]

  1. 豚肉は、筋を丁寧に切り、ビール瓶などでよく叩きます。
  2. 豚肉に小麦粉をまんべんなく、むらなくまぶし、そのまま 10 分間バットにおいてなじませます。
  3. その間、卵を溶き、油を鍋に注いで加熱を始めます。油は、温度計で必ず計測しながら調理してください。
  4. 小麦粉をまぶして 10 分経過したら、もう一度小麦粉を軽くまぶします。
  5. そのまますぐ、卵に浸して、パン粉をまんべんなくまぶしてください。パン粉をまぶしたら、バットにおいて 5 分ほどおきます。

[準備 2]

  1. 油を 180 度程度に熱します。
  2. スライスしたパンを揚げます。両面がこんがりきつね色になるまで、2-3 分揚げてください。
  3. パンを油から引き上げ、砂糖などをまぶして揚げパンとしていただけます。
  4. こうしてあらかじめ、新品の油を使い古すことによって、本番でとんかつを揚げると仕上がりがカリッとなります。



[揚げる]

  1. 油の温度を、195 度程度の高温にします。
  2. 豚肉を、3 枚鍋に入れます。入れ終わったらすぐに、タイマーで 5 分間測り始めてください。
  3. 最初の 1 分間は何もしないで、観察してください。この間、油の温度が一気に 160 - 170 度くらいに下がってきます。160 度を切ると下がりすぎなので、熱容量を大きくするために油を足したり、投入する豚肉を 2 枚にしたり、揚げはじめの温度を 200 度程度から始めるなど、調節をしてください。
  4. 1 分経過したら、肉をひっくり返します。また同時に、コンロの火を若干強くし、ここから油温を徐々に上昇させてゆきます。というのも、油温が上昇している状態かつ、肉を引き上げるときの油温を 170 - 175 度の範囲にコントロールしたいからです (理想は 172 度くらい)。
  5. 2分30秒経過したら、また肉をひっくり返ます。このときの油温は、165 - 170 度くらいが理想です。
  6. 4分経過したら、肉をひっくり返します。このときくらいから、とんかつからパチパチと音が鳴り始めます。温度は、170 度を超えていますか? ここからは温度がじわじわ上がっているのが望ましいので、僕はこの段階で若干さらに火を強くします。
  7. 5 分経過したら、最初に投入した肉から順番に引き上げ、よく油を切り、網にのせます。このとき、すぐに肉を切らないように注意してください。
  8. コンロの火を、1. の時とおなじ強さに戻し、再度 195 度まで上昇させてください。
  9. 次のバッチは、また手順の 1 から 7 を繰り返してください。
  10. 網に載せた肉は、10 分程度休ませます。この時間は気温などにも左右されますので、まだまだ調査が必要です。
  11. 休憩が終わった肉から、ナイフで切り、お皿に盛り付けます。


[油温について]

あくまでも熱容量や、火力を十分に備えられない家庭でのコンロを使うことを前提としていますが、現時点での理想的な油温の変化です。美味しいとんかつを作るには、材料ももちろん大事ですが、それよりも「どのように揚げるか」の技がものをいうと思います。
  • 揚げる前: 195度 + 油温が上昇している
  • 肉投入から 1 分: 165度くらいに下がる
  • 1 分から、仕上がりまで: 172 度 (170 - 175度の間) くらいまでじわじわ上昇している状態で、肉を油から取り出すのが理想
油温を単純な piece-wise linear なモデル化をして、時間平均温度を計算すると、172.5度になりました。油温の空間的位置によるずれは、調理中に何度か油を撹拌していることもありほとんど無視できるものとして考えています。




多くのレシピ本では、とんかつはパン粉にまぶすなどした後、「170 度の油できつね色になるまで揚げる」としか書いていません。が、ちゃんと作ろうとすると、そもそも 170 度の温度を保つのは一般家庭の設備では物理的に無理ですし、揚げている間、前後でさまざまなコツ、技が要求されます。特に揚げ物は、もうちょっと正確にレシピは作って欲しいなといつも思います。