型の生地の注ぐ量や焼き時間よりも、結局、焼成中にカヌレが型の側面にくっついてしまい、底へスライドしてこないのが理由ぽい。銅型は一度シーズニングすると、以後は不要ということだったのですが、結局型のシーズニングが甘いようです。
完全に意地と自己満足 (= 趣味)。
https://www.youtube.com/watch?v=ktchX973X0M
因縁のCanele。足の裏についた米粒のように取らないと気が済まない。知らない方がよかったかも。
結果: “White Butt” Problem (白尻現象)
原因: 型に生地を注ぎ過ぎていて、一度膨らんだ生地が型の底にまで戻って来ないで焼き色が甘くなる???
ちょっと底側の仕上がりが柔らかい。
先月でかなり焼けるようになったと思ったら、
もしかすると焼き時間を単純に増やすだけで、解決できるのかも?
一個 生地を 46g だけ注いだものは、綺麗な焦げ色がつきました。中が大空洞ができたので、これは注ぐ量が少な過ぎ。
うる覚えでは、11 月初旬に立て続けにグレードAになったときは、オーブンの余熱を(ほったらかしで)2 時間くらい温めたかも?
牛乳を 95 ℃まで沸かしてから混ぜてタンパク質を壊し、砂糖と卵黄はほどほどに白っぽくなる手前で混ぜ終えるようにすると、断面はより黄色く、きめ細かい気泡になってきました。中身は、先月よりもいいという感想を複数いただきました。
こんなに再現性に苦労する食べ物だったとは。。。。。
先月調子に乗って作り方動画にまとめようと思ったんですが、まだまだ再現性に難ありということもあり、失敗と原因対策、実験結果的なまとめの方がよいかも。
ようやく銅型で焼けるようになりました。焼き始めたのは 2019 年で、そのときはテフロン型を使って焼いていました。カヌレ (Canelés) は料理の中でもやり込み要素が多いと思います。材料は単純で、単にカスタードを型に入れて焼くだけの料理だけど難しい。いくつかのポイントを押さえることで上手に焼けるようになるので、そのポイントを解説します。
ポイント 6 点
(1) 生地の混ぜ方
(2) 冷蔵庫で寝かせる
(3) 生地は計量して流し込む
(4) 型について: テフロン vs 銅
(5) 型に塗る油の量が、仕上がりに影響する
(6) 焼く温度と時間が重要
まずはうちの基本のカヌレ (Canelés) の作り方
焼き方
焼き時間は 60 分程度ですが、型の準備などで 90 分くらいは見た方がよいです。
感謝祭が近づくとなぜかCannelés焼きに挑戦をすることが多いです。週末に合わせて生地を冷蔵庫に仕込んで、今度は焼くのを忘れないようにしたいです。型も 1 年使ってなかったので、もう一回シーズニングからやり直し。
銅型に変えてから失敗続きで、成功するまでいろいろ試すことにしました。
条件を 12 通りにして焼いてみます。
どツボにはまってきた Canelé 試作実験。60 時間寝かせて焼いたらバランス良く仕上がったが、断面は空洞(キャビティ)があるし、焼き色もまだまだ。
1 時間焼いても焼き色が綺麗につかないのは、型に生地を流し込みすぎているのもありえるらしく、専門家は計量カップできっちり 60 ~ 70 ml の範囲で測る人もいるそう。
Bordeaux 🍷発祥だけに、生地も長時間寝かした方がよいのは、味とマッシュルーム化防止の点で正解だった。火加減よりもこれが一番大事なのかもしれない。
よりによって、新しい型を試すときに、しかも大量にわざと失敗の再現をしなくてもよかったのだけど、銅型の方が焼きむらが少ない気がします。マッシュルームにもなりにくいかも。
十分に寝かさないで焼いた場合は、焼き始めて 10 - 15 分くらいするとカスタード生地が異常にもくもくと膨れ上がり、型の上でマッシュルームを形成します→そうすると型の外にはみ出た生地がストッパーになって、生地と型の底の間に空間ができたままになる。こうなると焼き色は綺麗つかないし、形は歪になります。最悪な場合は、膨れ上がった生地が吹きこぼれて分離することもあります。
アルミ型で焼いた場合と、銅型で焼いた場合では同じ生地でも火の通り方が変わるようです。アルミ型は最終的に全部マッシュルームになったのですが、銅型で焼いたものは、形自体はカヌレらしい形状を保ち、焼きむらが少なかったです。