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Tuesday, February 18, 2025

とんかつ大盛り | 失敗の原因は (1) 粉をつけすぎ、(2) 低すぎる揚げ温度、(3) すぐに切るのNG

 


とんかつを揚げるときはいつも大人数で 10-15 枚揚げていることもあり、一度に一人一枚が原則。おかわりはあるけど、一度に 2 枚同時に大盛りしたいので、多分 10+ 年前からはじめたとんかつ揚げの中で、初めて一人分だけ、だけど大盛りにしてみた。

しかも上品に塩とレモンや酢橘でなくて、とんかつソースと和芥子。


今日は 2 枚だけだけど、剥離は全くなくなった。再現性 (repeatability) がすこぶる良くなったと思う。他に留意していく点としては、

  • 盛り付け
  • 一緒に出す米の炊き方
  • 味噌汁 or お吸い物
  • 相性の良い塩




とんかつの失敗で一番多いのは、衣の剥離。衣が、豚肉からはがれてしまう現象です。いろいろ試行錯誤した結果、いまのところの元凶は、小麦粉のつけすぎ問題。


粉のつけかた


小麦粉はしっかりつける。つけたあとは、しっかり手ではたいて、余分な粉を落とす。最終的には、小麦粉はかなり薄く、豚肉のピンク色がちゃんと透けるくらいになる。そこから卵とパン粉をつけて揚げる。

このあたりのことはレシピに書いてないことが多いのだが、最重要項目の一つ。

肉自体は、斜めに切り目をいれて、包丁の背で軽く両面を叩くくらい。穴を開けるとか、親の仇のようにしばくようなことはしません。

温度


揚油の温度は、最初 185 - 190 ℃くらいから揚げ始める。一度に上げる枚数、コンロの火力の強さで初期値は調整が必要だが、家庭用コンロは業務用より火力は小さいし、油の量が少ないので熱容量が小さい。したがって、冷たい肉を油に入れて 30 秒くらいしたら 150 ℃に下がっちゃったとかは、よくありがち。

うちの場合は、とんかつは大体 2.5 リットルくらいの油で、190 ℃から揚げ始める。一度に上げる枚数は、3枚。

揚げ時間は、5分半 ~ 6 分

1 分半おきくらいに、ひっくりかえす。したがって 3 回くらいひっくりかえします。

とんかつを揚げ初めて 2 分くらいしたらコンロの火力を強くして、油の温度が徐々に上昇するようにするのもポイント。油切れがよくなります。天ぷらでも然りです(天ぷら屋さんで教えてもらいました)。

引き上げるときの温度が、170℃を超えているように調整できると満点💯

一般的なレシピでは、「170℃の温度で狐色にこんがり揚げる」くらいしか書いてない。

確かに 170 ℃がスィートスポットであるのだが、その温度を終始キープするには、相当の火力と油の量、業務用設備が要るため、レシピ通りに作ると失敗する理由がここである。

あと二度揚げはめんどいのと、10-15枚あげるにはめちゃくちゃ時間がかかるので、短時間、1回でピシッと片付けられる手法をとっています。


寝かせる

剥離にはあまり関係ないのですが、とんかつを引き上げた後にねかせるのが大事。ステーキと同じ。すぐに切ると肉が萎むと同時に、肉汁がドバーッとでてしまい、台無しになります。10 分置いてから、よく研いだ包丁で切るのがポイント。

熱々をいただく場合は、すぐに切って食べます。






Saturday, February 8, 2025

とんかつ | アメリカのスーパーの材料で簡単にできる


とんかつの晩餐です。

とんかつはいつも通り、190 ℃で揚げ始め 6 分が目安。今日は熱電対を使った計測はなしにして、見た目と音、非接触の温度計を使ってなるべく温度を常に見ないでも調理できるように練習。切り分けている感覚と、自分で食べた分では剥離はゼロで、稀に見るすばらしい仕上がりになりました。



盛り付けは冬仕様。とんかつは塩でいただきます。



米は土鍋で炊く。味噌汁は、干し椎茸、干し舞茸、お麩、湯葉。出汁は、いつもの鰹節と昆布でなくて、めずらしい品をいただいたのでこれで出汁を取りました。

「おだしのパック仁」
https://www.odashi.com

今日は赤い方を 3 パック、1500ml の水で使う。4 パック入れても良かったかも。添加物、保存料が全く入っていません。純粋に出汁の材料だけをパックにしてあるのがいい。





茅乃舎は、味があらかじめついているものや添加物が多くて、うちでは残念ながら使えません。添加物は商業製品を使う場合は仕方ないものと思っているので、むしろ塩や砂糖が追加されているのが残念すぎる。




前菜にはいつものマッシュルームと、野菜サラダの代わりにズッキーニのオリーブオイル炒め。単純に焼いて塩を振っただけだけど、これが美味しい。








揚油は、スーパーで売っている canora oil などを新品で使う。パンをあらかじめ揚げて、ちょっと油を酸化させてから使うと、油切れがよくなります。パンは、砂糖をまぶして揚げパンとしていただきます。




今日のワイン

  • Ridge, Historic Vines, 2023
  • Ridge, Oltranti Zinfandel, 2017
  • Ridge, Monte Bello, 2014
  • J.W. Wheeler, Cabernet Sauvignon, 2019
  • Platt Vineyard, Pinot Noir, 2021
  • Ridge, Geyserville Essence, 2014
Monte Bello は開栓直後は、酸味が強く保存が悪かったかなと思ったほどでしたが、decant から 5 時間くらい経ってからだと程よい感じになりました。




Ridge, Historic Vines, 2023 (白)
かなりめずらしく、たまたま山 (Monte Bello) のメニューにあったときに試飲させていただいて、入手しました。その後すぐに売り切れたそうです。

Zinfandel で普段知られている Mancini Ranch と Pagani Ranch の白ワイン用の葡萄 (field blend) で作られている。全然聞いたことのない品種ばかり。
  • Palomino 52%
  • Muscadelle 41%
  • Semillon 3%
  • Chenin Blanc 2%
  • Burger 2%



今日のまとめ動画:


Saturday, April 20, 2024

とんかつとカツ丼


久しぶりにとんかつを揚げました。

かなり剥離が少なく、質が安定してきました。
剥離の原因は、小麦粉をしっかり叩くこと、つけすぎないことです。
小麦粉が多いと、その分が加熱と水分により膨らんで気泡ができ、衣が剥がれる原因になります。ポイントはこれだけ。







カツ丼では、「うなぎのタレかけ」が意外にも役に立ちました。
100均で売って欲しいと思うくらい、どんぶりにタレをかけるのに使いやすい。

合羽橋の飯田屋さんで買えます。

飯田屋-浅草合羽橋道具街の超料理道具専門店
https://kappa-iida.com/
東京都台東区西浅草2-21-6









今日の自動まとめ動画:



Friday, September 29, 2023

とんかつ | 盛り付けの技を盗む



とんかつ : 今回は盛り付けの勉強をさせていただきました。

次回から技を盗ませていただきます。

(1) もみじの葉: 厳選した 4-5 枚だけ塩のおちょこの上に盛る。
(2) 鮑の貝殻: 凸型の表面が上になるように台にして、酢橘を乗せる。
(3) 酢橘にはウェッジ型の切り込みを入れる。



貝殻は、刺身の盛り付けによくあるキラキラひかる内側を上に向けることしか考えつきませんでしたが、表面側を使うと立体感が生まれる。

酢橘など柑橘類は、赤道沿いに半分に切断した後に、ウェッジ型の切り込みを入れることで、果汁が搾りやすくなる。絞っても周囲に散乱しない。

冬場は、片栗粉かコーンスターチと水で葉っぱに雪化粧したらよいかも。

数年前よりはとんかつの再現性と一貫性がよくなったと思うんですが、まだ今日のもカットしたあとにロゼ色の肉汁が垂れてしまいました。数滴のドリップは許容範囲ですが、お皿を傾けて流れ出るのはNG。

パン粉は、いつも使っていたメーカーから変えたら、やっぱり仕上がりの剛性が弱く柔らかすぎて自重で変形しそうなので前のに戻したほうが良さそう。硬さは好みの問題ですが、個人的には(1) 衣の厚さは薄く、(2) 焼きたての sourdough bread のように外が固く、中が柔らかいのがいい。



前菜にパプリカの天ぷら。




今日のサラダは、きゅうりをつかって蜻蛉と銀杏に切ってみた。やっぱにんじんを使ったほうが、秋らしい色になる。



合わせるお酒は、日本酒やビールはなんでも合いそう。ワインだと白 (今日は cardonnay) 、赤もいい。塩よりも、ソースの方が赤ワインに合いそうなのでは、という感じでした。
  • 2019 Ridge Vineyards, Monte Bello Chardonnay
  • 2013 Ridge Vineyards, Carmichael Zinfandel
  • 2013 Ridge Vineyards, York Creek Mill Block Zinfandel
  • 2019 B Cellars, Cabernet Sauvignon





Saturday, April 22, 2023

春のとんかつ

 

春のとんかつ。もみじで初夏感を出してみました。

一度にとんかつを作った数 (18) としては個人記録を塗り替える量でした。正直に綺麗にできて安堵。今年 2 回失敗が続き、今回は幸いにも剥離がかなり最小化、再現率がよくなったようです。揚げ物用の網を追加せねば。

ちょっと写真は少なめ。


過去の調理計画表を振り返ると、狭い我が家で一度に 15 名の方々にサーブさせていただいたこともあり、その時はお椀とシフォンケーキ x 2まで作っていた。7人の小人でも召喚したのか、どうやったのか謎🤔




多分、調理工程で違いがあったとしたら:

(1) 小麦粉を、余分な粉をしっかり叩いて念入りに落とす

(2) 上げ始めの温度を 190 ℃に十分あがるまで辛抱強く待ってから調理開始する。180, 185 だと低すぎ

(3) 揚げ始めたら、直ちに火を強くして油温がじわじわ上がるようにコンロを調整する (天ぷら屋さんの技)

かなと思いました。200 度で揚げ始めて、約 1 分後に温度が急降下する点が 170 度になるように調整した方が簡単なのでは?

材料

豚肉 = boneless pork loin chops (豚肉ロース切り身、骨なし)

通常 Nob Hill で買う。チェーン店でも店舗で品質差があるので、特定の店舗で買います。
値段は $4.99 /lbが多い (1 USD / 135 JPY で 148 円/100g) 。$6.99 /lb やセールで $3.99 /lb もあり。

油、小麦粉、卵もだいたい Nob Hill か Safeway

塩は、適当な海塩 (雪塩 + 酢橘の組み合わせがベスト)


デザートに panna cotta 


賄い昼飯の Spaghetti alla carbonara 




Sunday, October 2, 2022

かつどんと椀の批評をする会


長時間立ち仕事しても首や手が痛くなくなった。やっとこれで普通に動けそう。。。と油断したら、片付けの途中で寝落ちして寝違えた。


かつどん

卵はかき混ぜた後に、一度濾して滑らかに。卵全体が均一に黄色になりやすい。

たれは、前よりも甘辛い(濃い)感じにしてみたく、かえし : 出汁 : 酒 に、さらに味醂を追加。かえし : 出汁 : 酒 : 味醂 = 2 : 2 : 1 : 1 の配合にした。サラサラながら、よりうなぎのタレっぽい感じに近づいた。





鉄パンを 240 ℃に熱して、卵を焼くのが程よい火加減だった。



カツ丼のタレように使う、濃いめの鰹出汁。



醤油を愛媛県からの輸入品に変えました。一番出汁 (1500cc) に小さじ1程度使うだけですが、口当たりがかなる変わるようです。

醤油はマルカイで買いました。


椀種は豆腐よりも、真薯をゆでて → 揚げる、蒸すなどしたものがやはりいいかも。

サラダ

ミント入れるといい感じ。walnuts をフライパンで軽く炙って、皮を取り除くといいアクセントになりました。









今日のワイン

  • 2020 Grace Family, Rose
  • 2020 Tablas Creek Vineyard, Bourboulenc
  • 2015 Ridge Vineyards, Buchignani Ranch, Carignane
  • 2019 Ridge Vineyards, Estate Cabernet Sauvignon
  • 2020 Ridge Vineyards, Pagani Ranch, Zinfandel