Saturday, May 31, 2025

カーボンシューズを履くと速くなる? | タイムが 2% 改善した実験結果

 


レースに履く靴には、カーボンシューズ (カーボン板が内蔵された靴) を選ぶのが今となっては主流となりつつあるようです。


自分でもカーボン入りシューズは持ってはいるものの、反発が良いとか、速く走れている感覚はまだまだありません。

違いがまだよくわからない、というのが本音。

去年からの5K のレースでは、カーボン入りをほぼ毎回使い、練習時では考えられないタイムは出ているものの、まだ自分には不必要、機能を活かしきれていないかなとも思う。


今持っているのは
  • ASICS Magic Speed 3
  • HOKA Carbon X 3

Magic Speed 3 はそもそも、カーボン入りということも知らずに購入した。

Carbon X 3 は、ちょうど去年 5K 20 分切りを目指しているころに、カーボンシューズを試したいと思っていたときに購入。Rocket X が主流なので、在庫一掃セールだった。カーボンを試すにはちょうどよい買い物でした。


しかしながら、5K レースでタイムがよくなっている理由が、
  1. 靴の恩恵なのか?
  2. レースという環境によるものなのか?  (速い人が周囲にいてペースを作りやすい) 
というと、実は後者のような気がしています。




プロからアマチュアまで、こぞってカーボンシューズを履くということは、やはり物理的に優位性があり、実証されているのだとは考えています。なので、今後はカーボンシューズの使い方、ハイテクの恩恵の活かし方も会得したい。



フルマラソンでは 2-6% 程度改善するという結果もあり、

Overall, carbon plate shoes may help runners to be 2-6% more efficient,
https://therunningchannel.com/should-you-train-in-carbon-plate-running-shoes/



6% の改善はかなりでかいとは思う。

間をとって 4%の割合で改善するとすると、180分のタイムにして、7.2 分速くなる。

ラップタイムにして 10 秒/km も変わる。これはでかい。
(4’15’’/km → 4’05’’/km になる計算)




自分の使い方の方針や思想としては、

[1] カーボンシューズを使うのは、比較的ペースの速い5K, 10K のレースか、TT だけ。

[2] 練習では使わない。
  • ペースの速いインターバル練習では、普段ジョギングで使うような靴を使う。主に HOKA Mach 6 や ASICS Novablast 5
  • ハーフマラソンだと、3 分台では走れないし、自分にはカーボンは要らないと思う。それよりもクッション性、安定性がよい靴がよい。
  • カーボンのポテンシャルを 120% 使えるようになると、ゴルフクラブでいうと、メタルウッドとパーシモンウッドくらいの差が出てくるんじゃないかと思う。

[3] 物理法則
  • カーボンをしならせるには、強い力を加える必要がある。強い力は、大きなパワー (瞬間的に出すエネルギー) と、速さに比例する。
  • 従って、カーボンの恩恵を**十二分に**活かすにはかなり速いペースで走るときに得られると思う。
  • 「かなり速いペース」というのは、3 分前半くらいじゃないのか?
  • 作用反作用の法則で、強い力で靴を押す分、体に跳ね返る力も大きくなるので、筋肉などを鍛える必要がある。
  • 物理法則上、おそらく力と変位が比例する範囲 (弾性変形する線形挙動の範囲) で使うはず。遅いペースでもちょっとはカーボンプレートはしなって変位するはずで、スピードアップには繋がる気はする。
  • 各社のモデルによって、カーボンプレートの剛性特性を変えてきているのでは? つまり、弱い力 (遅いペース) でも、適度にしなるカーボンプレートを、例えば 5 分/km くらいのペース帯でも搭載していそう。特に日本のメーカーはやりそう。

[4] プラシーボ効果への期待
  • 「カーボンシューズを履いている」だから今日は普段より速く走れるはずだ、という自己暗示をえられる。


実験


ちょっと実験はいろいろしてみたく、3K の T-ペース走で比べてみた。
感覚としては、同じ力感で走っています。

同じ日ではなくて、昨日と今日の 2 日にわけて計測しました。

練習の目的としては、ハーフマラソンが数日後にあるので、レースペースよりも速い 10K くらいのペースで、ちょっと長めの距離を走って、いい感じの動きを記憶しておくこと。





HOKA
Mach 6
(カーボン無し)
ASICS
Magic Speed 3
(カーボン入り)
コンディション晴れ
72°F (最高気温 81°F)
晴れ
77°F (最高気温 92 °F)
距離3,000m (トラック)3,000m (トラック)
タイム11’42’’11’28’’
平均ペース3’54’’/km3’49’’/km



条件は全く同じではありませんが、平均ペースで 5 秒/km 速くなっている

改善の割合: 5 ÷ 234 秒 (3’54’’) = 2.1 %

あくまでも感覚だし、2 日目(カーボン入り) の方が、走っているときの体の動きが前日の影響でよくなっているのが実感できました。また 2 日目は予報最高気温が 90 °F超え (30℃ 超え) で、気温は高く、日差しが格段に強くなっていたので、走る条件としてはちょっと悪化。

なんにせよ、2% 改善したというのは大きい。

仮に 5K のレースタイムが 20 分 (1,200 秒) とすると、24 秒は早くゴールできる計算になる。



今後の課題としては、
  • カーボンプレートの反発が得られてという感覚を磨くこと
  • しっかり反発を得られるように接地テクニック、フォームを改善すること
かな?

まだまだ足の接地が、体よりも前 (reach out) になっていたり、接地している足 (軸足) の膝が曲がりすぎているなど、問題が多いです。


Sunday, May 25, 2025

5K トレーニング用のロング走 | L-Run (Long Distance Run) をする

Daniels’ Running Formula (Dr. Jack Daniels) の練習メニュー•モデルによると 5K 用のトレーニングにも、ロングラン、L-Run が週 1 くらいで組み込まれている。



今年に入ってから、自分の練習にも組み込もうとしてきたのだが、
  • 1 月は風邪で長期ダウン
  • 2月は怪我で予定変更
  • 3月は怪我からの回復(レベル上げ直し)
  • 4月はハーフマラソン用に、ロングインターバルとテンポ走中心
で、結局できず仕舞いで、ようやく今日初めて挑戦できた。

狙いとしては、長距離を踏んでいくうえでの持久力強化。


設定ペースは、会話ができるくらいのゆっくりのジョギングペース
とりあえず 5’00’’/km くらいにしました。


設定距離は、週間走行距離の 25% 超えない長さか、運動時間が150 分を超えない範囲
週間走行距離を、L-Run 含んで 100 km とすると、25% は 25 km。
仮にペースを 5 分/km とすると、125 分かかる計算。
したがって、150 分よりは所要時間が短いので、25 km にしました。


これまで一度に走った距離は 22 km くらいが最高なので、今までに経験したことのない領域に足を踏み入れる。


息がきれることはないので、問題は筋持久力。

とりあえず 25 km をちゃんと完走したいので、足が攣らないであろうほどほどのペースで行ってみた。特に後半は、ゆっくり目で 5’10’’/km に減速。

結果は 136 分、5'03''/km、27 km。





この長い距離に耐える持久力がぜんぜんないなぁというのが率直な感想であり、課題。


疲れ方としては、インターバルやテンポ走をした後のときとは別物で、ディズニーランドを一日中歩き回った日のような足が重い感じです。後半はゆっくり走ったというより、ゆっくりにせざるをえなかったです。

フルマラソンを走る人たちはすごいわ。
Run Tuber の凄さも身に染みてよくわかりました。

Saturday, May 24, 2025

海老のパスタ | Garlic Tomato Shrimp Pasta 🍝


 

鉄板の普段飯です。ステーキの前菜にも最適です。

たくさん食べたいので、パスタは 100g 茹でる。茹でるときの塩分濃度は 1% 弱。

パスタは、スパゲッティでもペンネでもなんでもいいです。
今日は Cedani (セロリの茎の意味) を使いました。
フォークでつかみやすいのと、もちもち食感がいいです。



材料
  • パスタ (cedani):  100g
  • 海老 8 尾くらい
  • capers
  • パセリ
  • にんにく 1 個
  • ミニトマト 10 個くらい
  • オリーブオイル
  • レモン 1/2 個


工程
  1. えびは殻と背腸をとって、中火で白くなるまで焼き火を通す。
  2. フライパンに弱火で、にんにくを炒め、取り出す。大体 5 分くらいはかかる。
  3. パスタを茹で始める。パッケージの推奨時間より短くする。仮に 10 分であれば、9 分茹でる。
  4. 同じフライパンに、トマトをいれて弱火で火をいれて柔らかくする。
  5. パスタが茹で上がるころに、フライパンにパスタ水を 150 cc くらい加え、deglaze しながらソース状にする。
  6. パスタを引き上げて、フライパンに入れ、オリーブオイルを足しながら和える。火の強さは中火からやや弱め。
  7. 水分が少ないようであれば、パスタ水を足す。
  8. capers、パセリ、海老も加えて和える。パスタを引き上げてから2 分以内に完了させる。
  9. 火を止めて、レモンを加えて、塩で調味する。
  10. にんにくを盛り付けて完成。




大信州
純米大吟醸
ABV 16%
精米歩合 49%


Friday, May 23, 2025

ハーフマラソンに向けての5km x 3 分割走 (インターバル?)



今週の Q-session #2 (ポイント練習 #2)

近々ハーフマラソンがあるので、レースペースに近いペースの 90% くらいに落として距離を踏む。90% だと、大体 24 秒くらい落としていいので、4’30’’/km。

これで 20 km 連続してテンポ走として走れるとベストなのだが、分割走にしました。


5 km で 21 分前後のペース自体は、5Kレースペースから 2分半くらいの余裕があり、スピード自体は余裕度が出てきています。

一番の不安要素は、筋持久力

長い時間、長い距離を動き続けることに慣れていないので、この辺りが課題であります。


VDOT の推定値では、4’01’’/km が最適値、ベストコンディションの場合これくらいで走れる可能性があるということ。これはありえん。

VDOT の数値は甘い (いいタイムが出る) と思っているので、実質的な最適値は 5 秒くらいは落ちると思う。乳酸閾値の引き上げや、ランニングエコノミーのトレーニングがしっかりできて、天候もばっちりな場合が VDOT で表示される数値だと思う。なので、いまの VO2MAX でも無理ではないけど、そのためにはちゃんと距離走をしたり、ランニングのフォームが効率的になっているという条件が整っている必要がある。


狙い
  • レースペースに近い速度で、できるだけレースに近い距離を走る。

設定
  • 5 km は 4’10’’ ~ 4’30’’/km ペース
  • つなぎは 1 km を 5’00’’/km ペース
  • 3 セット、合計 18 km
  • アップは前後 2km づつくらい

分割走にする理由
  • (一括では) 考えただけでしんどうそうなので、分割にすることで取り組みへの心理的な障壁が下がる。
  • 5K くらいに区切った方が集中力が持続しそう。
  • 疲労や怪我のリスクを軽減しつつ、100点でなくても、80点くらいの練習ができる。
  • 途中トイレに行きたくなったときに、休憩区間に組み込んでしまえる。


つなぎは、練習の全体的に距離をふみたいのと、やはりちょっと緩めの設定にしたかったので、長く 1000m とりました。なので、インターバル走というより、変化走に近いかも。
(先月は、200m 繋ぎで、5 km x 3。実際は 200m 繋ぎのほうが楽だったかも?)

コースは、車や信号はなく、曲がりや起伏がほどほどにあるトレイル。

他の歩行者やランナーもいるので、適宜安全によけたり、ゆずったり、想定外が起こることを想定しつつ、本番よりも不確定イベントが起こりやすい環境。


結果は、4’17’’/km → 4’23’’/km → 4’18’’/km



2 セット目の区間は、カーブと登りが多かったこともあり、ペースがどうしても下がってしまった。先月よりはちょっと速く、ちょっと余裕度も上がった感がありました。こないだのレースよりも疲れたかも。走るには晴天の初夏の清々しい陽気よりも、曇りの涼しい日がベストだわ。

もうちょっとレベル上げをして一括でできるようになりたい。



Wednesday, May 21, 2025

大量ズッキーニの夏パスタ


夏らしいズッキーニのパスタであります。本格的なシーズンは 6-8 月とされますが、年中スーパーに並んでいます。大量に使う方法を編み出すため、ズッキーニだけでソースにしてみました。

ズッキーニは、油と加熱して塩味を足すととても美味しく食べれます。

チーズとの相性もよいです。
ズッキーニの代わりに、茄子🍆もよいです。

調理時間は、20-30 分。
ズッキーニは細かく刻んだ方が、調理時間が短くなります。




材料 (1人分 x 人数)

  • ズッキーニ (緑、黄色): 2 本
  • チーズ (parmesan cheese): 20g
  • 黒胡椒や山椒
  • パスタ: 80~100g


手順としては、
① ズッキーニを炒める → ②茹でたパスタ、チーズと混ぜる → ③ 塩味で調味して完成
という 3 ステップだけで簡単です。







詳細な手順

  1. ズッキーニを小さく刻む。2 cm 角くらい。時間があれば 1 cm 角に小さくしてもよいかも。(参考例では、大きく刻んだものと、剃って細かくしたものを使っていた。)

  2. フライパンに中火で、蓋をしながら、ズッキーニを焦がさないように炒める。15~20分くらい、水分が出て柔らかく、形が崩れるくらいにする。

  3. ズッキーニの仕上がりに合わせて、パスタを 10 分くらい、パッケージの指定時間より 1 分くらい短く茹でる。

  4. パスタを引き揚げて、ズッキーニのフライパンにそのまま引き上げる。パスタ水もおたまに 1 杯くらい加えて、和える。フライパンの火は弱火。

  5. チーズを加えて、和える。

  6. ソースの粘度が足らない場合は、パスタ水を加えて調整する。

  7. パスタを引き揚げてから 2 分くらいで和えつつ、野菜の水分をパスタに吸収させます。

  8. 塩で調味して完成。


参考動画のように、チーズをパスタ水で溶いてみたら、チーズが塊になってしまい失敗した団子のようになってしまった。味として問題なかったのだが、とりあえず仕上げにチーズを直接削って乗せて、和えました。



こしのはくがんの残りといただきました。
原酒は、たくさん飲むにはちょっと濃くて、甘すぎると感じことがある。
加水調整されたお酒の方が、バランスが整っているかも。




参考:




Tuesday, May 20, 2025

完璧なバーガーはバランスの追及である

今日いただいた完璧なバーガー。

the perfect burger” ではなくて、”a perfect burger” であります。



California Burger
Holder’s Country Inn

これよりも世の中にもっといいものあるだろうし、ベーコンがないとだめだとか、オニオンリングがないとだめだ、とか人の好みによって「最高」というものは変わる。けど、今日のはかなりよかった。
  • バランスが最高
  • 組み上がりの高さ
  • 具材の圧着度合い
  • パン (buns) の種類と焼き方
  • シンプルな材料: 肉、チーズ、トマト、レタス、アボアド
  • アボカドがふんだんに使われている (California burger)
  • チーズが Swiss cheese である。American などは塩気が多くて主張が強すぎます。
  • 食べる時に、縦に切っても崩れない。
個別の材料が良いもの、最高品質のものであるより、バランスであります。




個人的な嗜好で、より完全な材料の組合せ
  • 肉 (patty)
  • カリカリのベーコン
  • ブルーチーズ
  • baby arugula (ルッコラ) もりもり
  • トマト
  • ピクルスは別添えでかじる


バーガーは太るのだろうか?


バーガー類、サンドイッチ類自体が太るというのは、誤解であると考えています。

毎食バーガーだと栄養が偏ってしまいますが、サンドイッチも含めて週に 3-5 回は大丈夫なはず。

メニューをちゃんと選び、カスタマイズすれば、タンパク質と炭水化物を思ったよりもバランスよく摂取できます。

栄養価が偏り過ぎていたり、明らかに体に良くない材料、分量、ボリュームで作られたものは、ジャンクと呼ばれても仕方ない。唐揚げ丼大盛りにマヨネーズは、ジャンクであります (i.e., 栄養価偏り過ぎ)。



体重•体脂肪増の原因になるのは、サイドと飲み物。
ポテト類 (french fries / onion rings) とソーダが最凶の組み合わせです。


結局は、サイドメニューと飲み物の選び方が問題で、


[飲み物]
  • 炭酸水
  • 無糖のアイスティー (regular ice tea)

[サイド]
  • サラダ
  • フルーツ盛り
  • 焼き野菜 (豆や芽キャベツ、にんじんなど)

を選ぶとバランスが取れます。

fast food 店で注文したときは、サイドは french fries 一択であることがほとんどなので、一口食べて捨てるという選択肢もあります。もしくは、単品注文にしてしまうとか。

fast food 店のバーガーだと、ソースやケチャップが大量に挟まれていることがあるので、特に注文の時点でソース無しにするのがポイント。注文を受け取ったあとに適量に足すのがよいです。



とはいいつつも、実際はこういう組み合わせが「最高」な日もあります。
しかも 5K レース前日に食べておりますが、全く問題なかったです。


All American Burger
Brew City


Rock Bottom が文字通り “rock bottom” 😭してしまった今は、ここがいい感じ。



Saturday, May 17, 2025

Ridge Vineyards, Private Library Tasting (PLT) シリコンバレーでの究極の試飲体験


貴重な試飲会。

シリコンバレーといえば、Tech の印象が強いが、同時に最高のワインが楽しめる場所だと思う。


今日のメニュー

  • 2024 Alder Springs, Falanghina
  • 2014 Buchignani Ranch, Zinfandel
  • 2016 Guadagni, Zinfandel
  • 2017 Pagani Ranch, Zinfandel
  • 2022 Frediani Ranch (Petite Sirah, Valdigue, Charbono)
  • 2016 Geyserville
  • 2015 Monte Bello
  • 2010 Monte Bello

Zinfandel と Monte Bello は事前にどれが良いか選ばせてもらえました。

選択肢にはいろいろありましたが、ほどよく年齢を重ねていそうなもので好きな畑の Buchignani Ranch と、Pagani Ranch を選ぶ。

Monte Bello は、当たり年の 2015 と、ちょっと落ち着いてきている 2010 年にしてもらいました。2015 はまだまだ早い感じです。


Barrel aging を自宅でするのはなるべくやめるようにしていて、

入手価格が高いのでありますが、本家など保存状態がしっかりしている場所で、library list から買うのがベターだと思います。

Monte Bello 以外では、Buchignani Ranch がやっぱりよかったです。赤い果実と黒胡椒ちょっと? 熟成に時間がかかるらしく、毎年はリリースされてないっぽいのが残念。


改めて Pagani を飲むと、Lytton Springs (Zin + Petite Sirah + Alicante Bouschet) に近いかも。

より豊かな果実味の風味で、飲みやすい。



下山後に試飲会



Tablas Creek Vineyard
2023 Grenache




Etude Wines
2022 Yamhela Vineyard, Pinot Noir




Turley Cellers
2022 Del Barba Vineyard, Zinfandel




Zin Alley
2021 Zinfandel




ピザによくあいました🍕



翌朝の練習は体調が整わなかったので 60 分走🍷

Rhys Vineyards Spring Pickup Party 2025 の試飲会


毎年恒例、春の pickup partyでございます。

今回は、Skyline Pinot Noir と、Alpine Hillside Pinot Noir を受け取りました。

Rhys は、若い時はかなり固い (hard, tannings の渋みが強い感じ) ので、数年は tannings が落ち着いてから置いてから飲んだ方がよいことがあります。

pickup party では、次期リリース予定の製品を試飲できたり、実験的に作っているワインも飲める。

今日は、サブプロジェクト? の Centennial Mountain の Carricante と Reserve (red blend) が面白かった。 イタリアの葡萄で、かなり聞きなれない品種です。



今日のワイン


Rhys
  • 2024 MV Rhys Perpetual Reserve
  • 2023 Alpine Chardonnay
  • 2022 Mt. Pajaro Chenin blanc
  • 2023 Santa Cruz Mountains Pinot Noir (fkn Alesia)
  • 2023 Mt. Pajaro Pinot Noir

Centennial Mountain
  • 2021 Carricante
  • 2021 Mountain Reserve (red blend)
https://cmvineyard.com/ 

Sonoma の北側、Centennial Mountain で作られているイタリア系葡萄、Carricante (白) と 赤。


赤、Mountain Reserve は、この土地で作っているすべての葡萄をブレンドしている。
  • Nerello Mascalese: ミネラル
  • Nebbiolo: 構造、骨組み (structure) refined structure,
  • Barbera: 酸味
  • Zinfandel: 果実味
  • Carignane: 香り高い深味 (savory depth)

Rhys の Pinot Noir, Chardonnay とは別に、”Nebbiolo” を作りたいという熱意のもとに、綿密な地質調査を経て、この山で葡萄を育てることを決めたらしい。

Pinot Noir などとは別物だが、第一印象は食事に合うと進化を発揮しそうな “food wine” 。

Carricante は、暑い夏の日にキリッと冷やして飲みたい。もしくは、魚介のパスタ。Nebbiolo は、トマトソースや、肉、フライパンで焼いた魚だ。



場所としては、Ridge Lytton Springs から、太平洋側よりの山間。


Friday, May 16, 2025

10K PB更新 | 持久力強化目的のテンポ走




ハーフマラソンに向けての持久力強化のテンポ走。
今週の Q-session #2 (ポイント練習 2)。
#1 は 300m x 5 R-pace + 3000m T-pace.


一定ペースで走るペース走と、テンポ走の違いは、
テンポ走の方がペースが速い (10K、ハーフマラソンくらい) のが特徴だそうだ。

タイム: 39’24’’ (3’57’’ /km)

とりあえず、10K で 40 分切れることをチェックしたいので、4’00’’/km は超えないようにして行ってみた。

Time Trial (TT) ではないので、若干の余力は残ったつもり。

だが、39 分を切るのは、よっぽど調子がよく、レースのように誰かが一緒にいないと可能性は薄そう。普段の練習レベルで 38 分台を出せるようにしたい。


最初 1km は速く入りすぎてしまう癖があるので、ここだけゆっくり始めて 4’01’’/km
その後のラップは、4’00’’/km は超えなかった。

去年末に 10K TT をしたときは、途中で 4 分をオーバーしたラップが何回かあり、けっこうギリギリだった。


今回は、全力よりちょっと余力が残りつつ、PB 更新。
でも、ほぼ全力。毎週するのはまだしんどいレベルだわ。

Thursday, May 15, 2025

日本酒試飲: こしのはくがん 「越淡麗」純米大吟醸 無濾過生原酒


越乃白雁
純米大吟醸 無濾過生原酒
精米歩合: 50%
ABV: 17%
中川酒造 (新潟県長岡市) 明治21年創業



先日いただいた越乃景虎の無濾過生原酒 (= 加水調整、火入れなし) とはまた違う味わい。
フルーティー、芳醇な味わいの系統は似ている。景虎よりも甘めかと思う。
どちらも上品 (elegant) + スムーズ (approachable) で、米の甘みと豊かな香りがいいです。

産地は、景虎と同じく新潟県、長岡市。


お米は、越淡麗(こしたんれい)

  • 高い精米に向いたお米。
  • 新潟県でよく使われる五百万石は、高精米に向かない。
  • 元来、吟醸用には、山田錦 (他県産) が使われてきて、新潟県独自の酒造に適した米として開発されたもの。
  • 40% 以上の精米も可能で、吟醸、大吟醸に向いている。
  • タンパク質は少なめ、やわらかくて膨らみのある酒質。

精米歩合は 50%。景虎も同じく大吟醸で、あちらは 45% でした。

生原酒はなかなか輸送に向かないのですが、春先で涼しかったのが幸いしました。


おさらい

  • 仕込み発酵後に、濾過していないので、無濾過
  • 火入れをしていないので、生酒
  • 加水調整がないので、原酒
  • 醸造アルコール添加がないので、純米
  • 精米歩合が 50% 以下なので、大吟醸

5 つ合わせて、「無濾過」「生原酒」「純米大吟醸」。

Saturday, May 10, 2025

Heart & Sole Run 2025 5K に出る | 18'31''


今年も Heart & Sole Run に出走しました。

イベントの目的としては児童の健康と発育のための基金集め。

コースは Santa Clara University の周辺を周回します。5K は 1 周、10K は同じコースを 2 周。

5K には若干短く、昨年と同じく 4.89 km でした。

したがって 100m は短いので、3’20’’/km でも 20 秒早く、5’00’’/km だと 30 秒早いタイムになります。



今日は戦利品がすごかった!

通常一人 1 個が基本ですが、仕入れすぎて捌ききれないのか、箱単位でいただきました。
成績はイマイチだったけど、元取るどころか完全黒字です。





今日の結果


公式タイムがこちら:
  • タイム: 18’31’’
  • ペース: 5’58’’ /mile (3’38’’ /km)
  • 順位: 8 / 1044 (年代別 3 位)

繰り返しになりますが、110 m 短いのと、3’38’’/km を 5K 連続して走る走力はまだないです。

手元の時計では、3’47’’ /km

目標にしていた 3’45’’/km にちょっと届かず。



いちおう 5000m きっちり距離を走ったとしたら、19 分は切れていそう

昨年は 3’51’’/km だったので、ちょっとは改善し、普段の練習で 19 分切るのが当たり前になるようにしたい。



今日はあっという間にレースが終わってしまい、

力を完全に出し切る前にゴールしちゃった感じです。

課題である、途中 2000m ~ 3000m の区間(中間地点付近) で、どうしても減速。

昨年は、あきらかに最初 3’20’’/km くらいでつっこみすぎて、1000 ~ 4000m の間をたれた自覚があった。




今回は、最初 2 km を設定近く (3’46’’/km) におさえて、残り 1/3 である 1 マイルを加速する予定だった。

最初と最後は予定通りになりましたが、中間地点、特に遅くなった意識はなく、わりと気持ちよーく走っていたら、結果的に垂れてしまっていた。

時計でもうちょっと頻繁に確認したほうがよいのと、
レースペースの感覚, 3’45’’/km 付近に慣れる必要がありそう。


あとやはり根本的には、持久力がまだ足らん。
8K, 10K, 12K のペース走をもっと練習に組み込んだらいいのかな?


Thursday, May 8, 2025

日本酒の試飲: 越乃景虎 と〆張鶴

特徴の異なる貴重な日本酒を 2 本比べながら試飲。

ひらめの昆布じめと、ピザがおつまみ。



越乃景虎 大吟醸 無濾過 生原酒
米: ラベルには明記なし (五百万石、高嶺錦、新潟早生 (にいがたわせ) など?)
精米歩合 45%
ABV 17%



〆張鶴 金ラベル 大吟醸
米: 山田錦
精米歩合 35%
ABV 16%



〆張は、精米歩合 35% (大吟醸) ということもあり、飲んだ時に綺麗、バランスの取れた上品な味わい。永久に飲める感じがした。

景虎は、火入れのない生 + 加水調整のない原酒(生原酒) で、しっかりと米の香り、味がします。〆張を飲んだ直後だと、ちょっと主張強く感じる。

この景虎は、生原酒なのでもっと早く飲んだら良かった。飲めただけでも幸運。



Wednesday, May 7, 2025

マラソン サブ3 (3 時間切り) に必要な月間走行距離の目安は 300 km でないかという仮説

私自身、まだフルマラソン(42.195km)を完走した経験がないため、これはあくまで推測の域を出ません。

しかしながら、

結論から言うと、サブ3(フルマラソン3時間切り)に必要な月間走行距離は「人による」と言わざるを得ません。現時点での仮説としては、やはり月間 300km 前後になるのではないでしょうか。


先月ようやくハーフマラソンで 86 分で走れ、普段の練習レベルでも 5km は 19'10'' (3'50''/km) では比較的楽に走れるようになってきました。5K のスピードとしては、大丈夫そうな感じ。PB は 18'20''。ここから 2 分追加して、20'20'' (4'04''/km) だから、スピード面では 4'15''/km に対して余裕度がありそう。

一般的に、フルマラソンのタイムはハーフマラソンのタイムより1kmあたり10秒ほど遅れると言われているため、フルでサブ3を余裕を持って達成するには、ハーフマラソンで84分 (4'00''/km) を切る実力が必要だと考えています。


もちろん、月間200km程度の走行距離でサブ3を達成している人もいれば、月間400kmを超えても達成できないというケースも耳にします。



ここで、私の考える前提条件を整理しておきます。
  • これからランニングを始めたり、マラソンに挑戦していく人
  • 学生時代に陸上競技や激しい運動の経験がない
  • ゴルフのように運動強度の低いスポーツは、「激しい運動」としてカウントしない

YouTubeなどで、月間 200 km 以下でもサブ 3 を達成したという驚くべき事例を見かけますが、おそらくそのランナーの前提条件は上記とは大きく異なるでしょう。例えば、
  • 陸上経験がそれなりにあり、過去3ヶ月間 (長期間) は休んでいた人
  • フルマラソン2時間20分を切るほどの高い実力があり、久しぶりに走ってみようと思った人。こういう場合、3'20''/km に比べて 4'15''/km で走るのは楽に感じるはず。
  • 市民ランナーだが、10〜15年程度サブ3を達成してきた実力があり、近年は走行距離が少なめで月間 200 km前後でも走れるようになった人
  • 天賦の才に恵まれた人
などが考えられます。



さらに言えば、そうしたサブ3達成者の過去数ヶ月間の月間走行距離が具体的に示されていない場合が多く、憶測が憶測を生んでいる状況かと。



これはゴルフに例えると、プロトーナメントに出場できるレベルのゴルファーがしばらく休養した後、半年ぶりに練習なしでラウンドしても、80や70を切るのはそれほど難しくないでしょう。毎日練習しなくても、ちょっと練習すれば、(一般市民がプレーするコースで) できるはず。

しかし、ゴルフを始めたばかりの人が80切りを目標とする場合、ほぼ毎日練習し、毎週1回はラウンドを重ねて、ようやく達成できるといった具合です。僕の経験では、はじめて 80 を切るまで 5 年かかり、当初はよく練習はしていました。今は、練習場に行くことはほぼなく、走って脚と体幹を鍛えるだけで、だいたい 10 ラウンドあたり 3-4 ラウンド 80 を切ります。昨年は、9 ホールだと 70% の確率で 30 台でした。


したがって、フルマラソンに必要な月間走行距離を一概に語ることはできないというのが私の考えです。



私の現在の状況は以下のような感じ。
  • ハーフマラソンは2回レースで完走経験あり
  • ジョギングペースであれば20kmはいつでも走れる
  • 主に5kmの練習に取り組んでおり、結果的に月間走行距離は270〜320km程度になっている
  • 25kmを超える距離を走った経験は一度もなく、長距離に対する耐性はない
  • 週に1日は必ず休養日を設けている


今後来年以降に、初めてフルマラソンに挑戦していくことを考えると、まずは25km、30km、35km、40kmといった長距離走を2週間に1回程度の頻度で取り入れ、距離に対する耐性を養う必要があります。そうすることで、私の場合は自然と月間走行距離は350km近くになる可能性もあるかと。


もし今からフルマラソンに向けて本格的なトレーニングを始めるとなると、最低でも4ヶ月程度の準備期間を設けたい。その期間の平均月間走行距離は、現時点での推測では 350km に近くになるのではないかと思う。



当面の目標としては、
  • 5kmで17分台(1kmあたり3分35秒ペース)を出すこと
  • ハーフマラソンで84分(1kmあたり4分00秒ペースで余裕をもってゴールすること)
  • 1500mで4分台(1kmあたり3分20秒ペース)を出すこと
を掲げております。

Tuesday, May 6, 2025

5K レース前の刺激練習は何がよいのか


久々に 5K レース予定。

4 月はハーフマラソン向けに、長い距離を走るための練習に重きをおいて 5000m x 3 や 3000m x 5, 2000m x 8 などをゆっくり目に走っていたので、この 2 週間でよりスピード向けな思考に切り替え中。とはいえど 5K も 90% は持久力と言われています。

いつもレース前に、刺激練習を入れるようにしていて、まだ明確な確証はありませんが、本番で動きがよくなります。

レース前日に刺激(高強度な) 練習を入れると、翌日の本番に疲労が残るのでよくない。

疲労が残らず、適度にレースに近い動きの記憶が残りそうな 3-4 日前くらいにメニューに組み込んでみている。

どういう刺激がよいのかはまだ試行錯誤中だが、これまで試してきたのはこんな感じ



① 666

3-2-1 という練習 (3000m > 2000m > 1000m) に似ているのだが、

200m → 400m → 1000m → 2000m → 3000m

と順番に距離を増やして、合計疾走距離が 6600m

これを陸上トラックの第 6 レーンで敢行するので、666 と呼んでいます。

しんどいときに、しんどい練習をする修行。

1000m 終わった時点でお腹いっぱい。

ペース設定としては、200m, 400m, 1000m は 5K レースペースより速く、2000m, 3000m は 10K~5K くらいのペース。

乳酸がたまってきてしんどくなってきたころに、5K レースの残り 2K, 3K を想定しながらこなすのが目的。

レースよりしんどいので、レース前刺激よりも、普段のポイント練習にした方がよいかも。

繋ぎは 400m をジョギングペース。



② 2000m + 1000m


5K のレースペースより 5 秒/km くらい速いペースで、2000m と 400m ジョギングで繋いで、1000m を走る。

666 よりも気楽に取り組め、実際のレースに近い動きができる。

現実的に、ストレスなく行いやすい。




③ 1000m x 5


普段行う通常のインターバル練習と同じもの。

5K を続けて走ると疲労が溜まってしまい逆効果なので、インターバルで分割して、レース前の刺激にする。

ペースは 5K レースペース。VO2MAX 100% は超えないようにする。

繋ぎは、200m を 1 分以内。



④ 200m x 3 + 5000m 走

5000m は持久走なので、持久走に重きを置く練習。

200m を流し感覚で軽く走り、

5000m は 5K のレースペースより 5~10秒/km 落として (10K ~ ハーフマラソンくらい) のペースで走る。





ということで今回は ③の 1000m x 5 インターバルにしてみた。

最初の 3 本は、3’45’’/km の目標レースペース付近、3K (全体の 3 分の2)くらいまで順調に押したいペース。

残りの 2 本は、3’30’’/km のラスト 3 分の 1 (1 マイル) で上げたいスピード。




スピードの上限が見えてきている気がするので、1500m で 5 分切る練習 (3’20’’/km) を入れていくのも今後よいかもしれない。

3’30’’/km を超える速度は今は全く必要がないけど、より速いペースに慣れればと、4’00’’/km 付近のペースが相対的に楽に感じるはずで、スピードの余裕度合いが上がるはずである。なので、ハーフマラソンの当面の目標タイムである 84 分 (4'00''/km) が楽に感じてくるのではないか? 

3’00’’/km でも 50m 走にしてたかだが 9 秒なので、慣れでいけるのではないだろうか。

Monday, May 5, 2025

招福樓のうなぎ山椒煮のお茶漬け


滋賀県に本店がある招福樓 (しょうふくろう)

https://shofukuro.jp/tokyo/
東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 丸ビル36F


ここが作っているうなぎの山椒煮をいただきました。

そのままでは味がかなり濃いのですが、説明書通りにほうじ茶でお茶漬けにするとめちゃくちゃ美味しかった。



いまのところ、今までいただいた日本料理で一番良かったのが招福樓 東京店です。

いつか本店にも行ってみたい。

Sunday, May 4, 2025

カツカレー | Sauce au Cary | 帝国ホテル初代料理長 吉川兼吉氏のレシピ アレンジ第5版


うちのカツカレー。

元々の発祥は、帝国ホテル初代料理長を務めた吉川兼吉 (かねきち) 氏によるカレー (Sauce au Cary 🇫🇷) です。帝国ホテルは 1890 年 (明治 23 年) に開業。明治時代にこんな食材で作られたというのが驚きな一品。


以前の記事:

このカレー、材料自体は (ちょっとアレンジして) アメリカのスーパーで比較的簡単に手に入ります。現代では特に入手困難なものはありません。ヤシの実がない場合は、coconuts milk 缶で代用、生ハムがない場合は、豚肉のブロックやベーコンでよいはず。

このカレーを作る上で難しい工程はありません。

ただめんどいけど、作る価値はあります。



いま帝国ホテルのパークサイドダイナーで食べれる「ビーフカレー」は、1931 年に第8代料理長 石渡文治郎氏により考案されたもので、初代のレシピとは異なる。

したがって、1936 年 (昭和11年) の 二•二六事件当時に、炊き出しとして鎮圧部隊に提供されたものは、8代目考案のカレーの可能性が高い。

この貴重なレシピをもとに自宅で 2019 年ごろから作り始めて以来、いろいろ試行錯誤を重ねて、バージョン 5 に改訂。

原則はオリジナルに沿いながら、仕入れのしやすさと、アミノ酸うまみの相乗効果を高めるべく、ちょっとづつ独自アレンジを続けている。一番変えている点としては、(1) トマトの追加、(2) 生ハムのかわりに、豚肩ロース、(3) ベーコンの追加、です。


昨年作った説明動画:




変更点

  • スープに使う肉を豚肩肉から、牛肉の塊 (chuck roast) に変えてみました。
  • コンソメスープの代わりに、本物の生ハム、イベリコ豚 (Jamon Iberico) 原木の骨と野菜でスープをとりました。これは再現性がないので、次回以降は水か、インスタントのコンソメスープになりますが... 


牛肉の塊を使うヒントはこちらの大阪のカレー屋さんの欧風カレーの作り方から得ました。
https://youtu.be/Lm6WYU8J08I?si=mje5rUeQfF5Yxg_h&t=328

本格カレー カルダモン
大阪府 大阪市北区天神橋 6-5-3


ちょうどスープを取る段階で、大きな塊肉を焼いて鍋に入れ、最終的には「厚切り牛肉カレー」として看板商品のトッピングに使っています。

今回これを丸ごと真似ました。


牛肉は Chuck Roast を使いました。今日は奇跡的にセール $3.99 /lb



軽く塩をして、フライパンで各面を焼き、20 分くらいかけて焼き目をつけました。



この段階で、端っこの方はしっかり火がとおりつつピンク色。ステーキとしても食べれました。筋が多いので、煮込み料理にすると真価を発揮しそう。フライパンでしっかり表面に火を通す → トマトと赤ワインで 20-30 分煮込んで、いただくというのもよさそう。



この牛肉は、カレーを濾した後に、別の鍋でカレーソースでちょっと煮て、翌日以降の厚切り牛肉として使いました。



今回はスープが凄い: イベリコ豚の生ハム原木


スープは、本物の生ハムの原木の骨を使っています。これは偶然の産物で、今後はなかなか仕入れるのが難しい (i.e. 事実上不可能) のだけど、Jamon Iberico、イベリコ豚の生ハム原木を頂戴しました。

初代料理長のカレーは、こういう「生ハム」を出汁にしていたんだな。



冷蔵庫にあった適当な野菜を加えてスープにします。キャベツ、ピーマン、茄子、レモンを入れました。




スープを作らない場合は、水や、固形スープの素を溶かしたので十分美味しいです。



濾した野菜はタルトにする


カレーを作る工程で一度濾します。濾した野菜は、サイドメニューを作るのに使う。

お焼きと呼んでいますが、要はタルト。スキレットに、薄く切ったじゃがいもを敷き詰めて、そのまま火にかけます。なんでじゃがいもかというと、たくさん家に余っているから。ない場合は、冷凍のタルト生地に流し込んでもよいかと。




そこにチーズを削って溶かし、隙間を埋めたり、さらにじゃがいもを上にのせて、タルト生地のような形に焼き固めていきます。



そこへカレーの野菜と肉などを敷き詰めます。さらにチーズを削り、パン粉を散らして、440 ℉のオーブンで 20 分ほど焼いて完成です。



出来上がりがこんな様子。仕上げにパセリをふっています。



切り分けていただきます。カレーができる前に、食べすぎないように注意。






今日のワイン


Far Niente
2022 Cabernet Sauvignon
Oakville らしい cab. 若いけどこの時点で完成度が高い味です。勿論 bottle aging させたほうが尚よしかと。



Rhys
2022 Santa Cruz Mountains Pinot Noir (fkn Alesia)
もともと Alesia という製品で売っていたセカンドラベル。これで充分いい感じ。今は山に行かなくても K&L で手軽に買えるようになりました。



Tablas Creek
2021 Le Complice
59% Syrah, 32% Grenache, 8% Terret Noir, 1% Muscardin
Rhone ブレンド。Paso / Central Coast では珍しい洗練された味わい。
おそらく Syrah の黒胡椒の香りが効いてます。



Ridge
2016 Lytton Estate Primitivo
88% Primitivo, 12% Carignane
Zinfandel の仲間ですが、Zin よりも優しい感じがしました。



Monochrome Wines
2023 North By Southwest
75% Gewurtztraminer, 25% Albarino
葡萄 (honey pearl grape) のような甘く爽やかで高貴な風味。




作り方 (v5)


仏語名 = <ソース オー カリ> Sauce au cary
英國名= <カレーソース> Curry Sauce

■ カレー掛汁(約 2 リットル / 12 皿分) 
  • 玉ねぎ 5個 (1,000 g)
  • バター 50g
  • ベーコン 2 枚
  • 牛肉 (chuck roast) 2 lb / 1000g
  • セロリ 500 g
  • にんじん 200g
  • パセリ 1 本
  • 月桂樹の葉っぱ 3枚
  • クローブ 10 個
  • 小麦粉 190 g
  • カレー粉 52 g
  • トマト 缶 (Diced Tomato) 1
  • 水 2,000 ml or コンソメスープ 2,000 ml
  • やしの賽(ココナッツ)1 個 (300 ml) or ココナッツミルクの缶詰
  • ライム (or レモン) 1 個の絞り汁
  • 塩 15 g
  • 赤ワイン (deglaze 用)

■ 製法
  1. 玉ねぎを細かに刻み、バターで鳶色になるまで攪拌して焦がさぬように 60 - 120分程度炒める。鍋底に焦げついたときは、赤ワインで deglaze する。
  2. コンソメスープ (野菜: きゃべつ、たまねぎ、にんじん等、豚骨、鶏肉など) を作ります。固形スープの素を水に溶かしたのでも良し。なければ、水で OK。
  3. フライパンで、次に細かい賽切にしたベーコンを炒める。
  4. フライパンで、牛肉 (chuck roast) を各面 4 分づつくらい、20 分程度しっかり焼いて焼き色をつける。
  5. フライパンで、小麦粉(メリケン粉)を 5 分間いためる。焦がさぬように注意。さらにカレー粉を加え、2 分間炒める。
  6. セロリ、にんじんは、細かく刻んでおく。
  7. セロリ、にんじんを 1 のたまねぎの鍋に入れて炒める。
  8. さらに鍋に水 (or コンソメスープ) を加え、中火にする。玉ねぎが焦げ付きやすいので、この時点で水分を加える。
  9. ベーコンと、牛肉を鍋に入れる。
  10. トマト缶を加える。
  11. パセリの茎を束ねて細糸で固く堅くしばったもの、月桂樹の葉、クローブを加える。
  12. 鍋を火から下ろし、少し冷ました後、カレー粉を加えて、よく攪拌して混ぜあわす。
  13. 1 度強火で煮立てて、鍋を文火(弱い火力)に直し、ヤシの実の汁を加える。
  14. 塩で調味します。この段階で調味することで、タルトや chuck roast にしっかり味がつきます。
  15. 静かに30分煮る。
  16. 毛篩(ふるい:馬毛の古いをさすと思われる)で濾し、もう一度塩味を整えます。
  17. 食卓に送る間際にライムの絞り汁を加えよく混ぜ合わせてしあげるのであります。


玉ねぎを炒め始めたところ。


30分経過。焦げ付くときは、赤ワインや水でこそげとりながら炒めます (deglaze)。


120 分経過。普段は 1 時間でこの状態になるのだけど、バターを入れて炒めたせいか油分が膜となって水分が抜けづらかったのか、倍の時間かかりました。


セロリを加え、焦げ付きを防ぐため、すぐにスープを加えます。


牛肉とトマトを追加。今日は、にんじんとベーコンは無し。代わりに、ribeye ステーキの切れ端が入っています。


パセリを追加。


このあたりでクローブ (10個)  と月桂樹の葉 3 枚くらい入れます。



残りのスープを加え、カレー粉を追加したところ。ここで一度沸かします。


火を止めて、ココナッツを追加。

その後弱火で、30 分くらい煮立てます。この時点で塩味もつけます。
特に何時間も煮込む必要はありません。



具材とスープを漉して分ます。濾した具材は、上記の「お焼き」になります。塩を最終調整し、ライム(かレモン)を加えて完成です。



具がないので、カツカレーにします。



カツカレー完成。カレーは準備開始からおよそ 4 時間くらいかかるつもりで段取り。